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ZZAZZ

UPDATE 2025 JUL.

#知らないことの力

「知識がないから、無茶ができたんだと思う。」

―矢部直(United Future Organization)

音楽を作るのに、楽器は必要ない。理論も、譜面も、学校の成績もいらない。必要なのは、“やってみたい”という気持ちと、それを一緒に面白がってくれる仲間。俺たちU.F.O.の3人には、誰ひとり音楽理論の知識がなかった。だけど、ロンドンのプロデューサーたちがテープを切って音楽を作っていることを知って、「だったら俺たちにもできるんじゃないか?」って思った。

実際、アビーロード・スタジオで30人のストリングス・セクションを指揮することになった時も、音符の意味なんて、正直さっぱりわからなかった。それでも俺たちは音楽を作れたんだ。というより、作れたからこそ、分かってしまったことがある。

それは、“知らない”ということが、どれだけの自由を生むかということ。常識を知らないからこそ、笑われるようなアイデアでもやってみる。「そんなことやっちゃダメ」と言われたことほど、実は一番面白い、ということもある。

俺は、ルールを知らなかったから、ルールを壊すのも怖くなかった。これは、無知の自慢じゃない。無知と向き合いながらも飛び込む勇気、それがPUNKSの本質だと思っている。君たちの中にも、「自分には無理だ」「知識がないから」と思ってる人がいるかもしれない。
でもそれは、始めない理由にはならない。誰かがウィリアム・バロウズに「アートとは何か」という簡単な質問をしたとき、

「アートは、自分が真実だと信じていることが、本当に真実なのだという確信を与えてくれる。けれど同時に、あなたはまだ何も知らず、何も見ていないという感覚も与える。」

知らないことは、恐れるものじゃない。
それは、可能性そのものなんだ。

ー引用元 Interview: United Future Organization’s Tadashi Yabe

ZINE – すべてが狂ってる | ByUS BEATPUNKs

#PUNKSは、選び続ける者。

「ラテン語では“見つける”と“創る”は同じ意味なんだ。」

―矢部直(United Future Organization)

創造とは何か? PUNKSはそれをいつも問い続ける存在だ。才能があるかどうかじゃない。何を“選ぶか”、どう“生きるか”で、作品は生まれる。矢部直はこう語る。ある日ボルヘスの本を読んで気づいたんだ。“見つける”ことと“創る”ことは、本当は同じことなんだって。誰かの作ったものを並べるだけじゃない。誰にも見えなかった関係性を紡ぎ、そこに新しい「意味」と「物語」を生み出す。

これがPUNKの作法だ。

決まりきった道を選ばず、“既成概念の外側”を選び続ける。それは「逃げ」ではなく、「対抗」だ。退屈な同調圧力に、中指を立てながら、それでも

愛をもって混沌を編集する者たち。

それが、BEAT PUNKs。

選び続けることで、自分自身を形づくっていく。「俺がこれを選んだ理由」は、いつか誰かの救いになる。その一音が、誰かを目覚めさせるかもしれない。

#すべてが狂ってる


―それが今の世界に対する俺たちの直感だ。

ルール、常識、マナー、カルチャー、流行、ニュース、善悪。それっぽい言葉で“正しさ”を語る奴らが増えた。でもその言葉の奥に、本当に熱があるか?音は鳴ってる。けど魂はどこに行った?俺たちはここに問いを立てる。「BEAT」とは何か? 「PUNK」とは誰か?このZINEは、誰かの承認を得るために書くんじゃない。

BEATはリズムだけじゃない。PUNKはスタイルじゃない。それは態度であり、生き方であり、対話の仕方だ。俺たちは、音やダンスや言葉で語り合ってきた。傷ついた夜も、ぶっ飛んだ朝も、全部ビートの中で息をしてた。だけど最近じゃ、音が鳴ってても沈黙してるような空気を感じる。人の目ばかり気にして、誰かの“正解”をコピーして、オリジナルな叫びが消えていく。おかしくないか?「自由」って言葉を使うやつほど、誰かを縛ってる。「正しさ」を振りかざすやつほど、思考停止してる。俺たちは、そういう世界を踊りながらぶっ壊す。
ステップの裏に本音を仕込む。サンプルの隙間から叫びが滲む。誰にも媚びず、だけど誰よりも人間らしく、この歪んだ世界にビートで「NO」と言い続ける。

「黙るな」「狂え」「叫べ」「踊れ」

そのすべてが、ひとつのBEATに繋がってる。ここに書く言葉や内容は、今は亡きYB氏との体験やインタビュー記事等から引用したものや感じたことを表現する。ZINEを書き終えたとき、心の中の「眠っていた何か」が目を覚ますことを願う。 

©️2025 ZZAZZ