Update..JUL2025

♪ | Take me with you

すべてが狂ってる


―それが今の世界に対する俺たちの直感だ。

ルール、常識、マナー、カルチャー、流行、ニュース、善悪。
それっぽい言葉で“正しさ”を語る奴らが増えた。
でもその言葉の奥に、本当に熱があるか?
音は鳴ってる。けど魂はどこに行った?

俺たちはここに問いを立てる。
「BEAT」とは何か? 「PUNK」とは誰か?

このZINEは、誰かの承認を得るために書くんじゃない。

BEATはリズムだけじゃない。
PUNKはスタイルじゃない。
それは態度であり、生き方であり、対話の仕方だ。

俺たちは、音やダンスや言葉で語り合ってきた。傷ついた夜も、ぶっ飛んだ朝も、全部ビートの中で息をしてた。
だけど最近じゃ、音が鳴ってても沈黙してるような空気を感じる。人の目ばかり気にして、誰かの“正解”をコピーして、
オリジナルな叫びが消えていく。

おかしくないか?
「自由」って言葉を使うやつほど、誰かを縛ってる。
「正しさ」を振りかざすやつほど、思考停止してる。

俺たちは、そういう世界を踊りながらぶっ壊す
ステップの裏に本音を仕込む。
サンプルの隙間から叫びが滲む。
誰にも媚びず、だけど誰よりも人間らしく、
この歪んだ世界にビートで「NO」と言い続ける。

PUNKSは、選び続ける者。

「ラテン語では“見つける”と“創る”は同じ意味なんだ。」

―矢部直(United Future Organization)

創造とは何か?
PUNKSはそれをいつも問い続ける存在だ。
才能があるかどうかじゃない。
何を“選ぶか”、どう“生きるか”で、作品は生まれる。

矢部直はこう語る。
ある日ボルヘスの本を読んで気づいたんだ。
“見つける”ことと“創る”ことは、本当は同じことなんだって。
誰かの作ったものを並べるだけじゃない。
誰にも見えなかった関係性を紡ぎ、
そこに新しい「意味」と「物語」を生み出す

これがPUNKの作法だ。
決まりきった道を選ばず、
“既成概念の外側”を選び続ける。
それは「逃げ」ではなく、「対抗」だ。
退屈な同調圧力に、中指を立てながら、
それでも愛をもって混沌を編集する者たち
それが、BEAT PUNKs。
選び続けることで、自分自身を形づくっていく。
「俺がこれを選んだ理由」は、いつか誰かの救いになる。
その一音が、誰かを目覚めさせるかもしれない。